2019年9月20日金曜日

歯周外科治療は細かく分類するといろいろありますが、特に代表的なものがフラップ手術です

歯周病は歯茎など歯の周囲に起こる病気です。歯の土台の病気ですから、進行すると歯がぐらつき、ついには抜けてしまいます。歯周病になれば歯を支える歯茎が炎症を起こし、歯と歯茎の隙間(歯周ポケット)が深くなるとアゴの骨の一部である歯槽骨が徐々に崩壊されます。厚生労働省の調査によりますと、歯周病の予備軍にあたる人はおよそ10人に7人いることがわかりました。 虫歯は歯そのものが溶ける病気、歯周病は歯肉炎と歯周炎をあわせた総称で、歯ぐきなど歯の周りの組織が炎症を起こし歯槽骨が溶ける病気です。
PMTCとはProfessional Mechanical Tooth Cleaningの略で歯科医師、歯科衛生士などのお口のプロが歯垢(プラーク)や歯石を除去し、バイオフィルムをつきにくくするクリーニングのことをいいます。歯の表面や歯周ポケットについている歯垢(プラーク)の中には、バイオフィルムとよばれる細菌の棲家(すみか)が作られます。

このバイオフィルムはヌルヌルとした膜で形成されており、簡単には剥がれません。ですから、ご自宅でのブラッシングだけでは完全に落とすことができません。それを放っておくとむし歯や歯周病の原因になってしまいます。

歯周病の初期治療で行われるもので、歯肉の上(歯肉縁上歯石)や歯周ポケット内にもぐりこんで付着している歯石(歯肉縁下歯石)を専用の器具(スケーラー)を使って、歯科医や歯科衛生士が取り除きます。歯周ポケットが深い場合には、麻酔をすることもあります。
ある程度の歯周病はこの処置で治ります。アメリカ歯周病学会のコンセンサスレポート(統一見解)では、スケーリング・ルートプレーニングは、通常ほとんどの歯周病に対して推奨される第一選択の治療法であるとしています。

重度に進行した歯周炎において、歯槽骨の破壊が大きく、また歯周ポケットが深い場合にはスケーリング、ルートプレーニングだけでは歯石を取り除くことが不可能になってきます。このような場合には、歯肉を外側に開いて歯根を露出させ、細かい部分まで歯石を取り除くことが必要になります。 そのとき行うのが歯周外科です。

歯周外科治療は細かく分類するといろいろありますが、特に代表的なものがフラップ手術です。また、破壊された歯槽骨や歯周組織を再生する方法として歯周組織再生療法があります。代表的なものがエムドゲイン療法、GBR法などがあります。

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