2019年9月19日木曜日

歯石が原因となって引き起こす臭いは以下のとおりです。

どうして歯石は口臭を引き起こすの?
口臭の原因となる歯石のお話をする前に、「歯石」とは何かをご説明しておきましょう。「歯石」とは、歯に着いた歯垢(=口の中の細菌や、細菌が出した老廃物の塊)が唾液中のミネラル成分(カルシウムやリンなど)と結合して石のように固まってしまったものを指します。
歯石は、顕微鏡で見てみるとボコボコと穴の空いた軽石(軽石の写真)のような形状をしており、そこに細菌が住み着いたり、汚れが溜まり込んだりします。台所のシンクに軽石を一週間置きっぱなしにした状態を想像してみて下さい。湿気さえあれば、すぐに汚れがこびりついて、カビが生えてくるでしょう。しかも、こびりついてしまった歯石を自分でキレイにする事は非常に難しいので、歯医者へ行く必要があります。
つまり、歯にそんなものが付着していたら、それは細菌の温床になってしまい、いずれは歯周病を引き起こす原因になってしまうのです。
歯石が原因となって引き起こす臭いは以下のとおりです。
1-1 歯石にたまる細菌が発生するガス
歯石は非常にザラザラしているので、そこに歯垢が溜まりやすくなり、勿論細菌も増殖します。この細菌の中には歯周病の原因となる菌も混ざっており、それらが「硫化水素」や「メチルメルカプタン」というガスを出します。これは玉ねぎや卵が腐ったような臭いで、「硫化水素」は硫黄を多く含む温泉のあの特徴的な臭いの元、といえばなんとなく想像がつくのではないでしょうか。

1-2 歯石による歯茎の出血
口の中が、どこか生臭く感じることはありませんか?歯石は歯垢の塊なので、歯垢のたまりやすい歯と歯茎の境目などにできやすくなります。その歯石が歯茎を刺激することで、歯茎が出血しやすくなります。生臭さく感じるのはそのためです。
1-3 歯石付近の歯茎にたまる膿
細菌の温床となる歯石は汚れの塊で、体にとっては排除しなければならない異物です。ですから、歯石付近の歯茎では、その異物を排除するために白血球などの免疫物質がつねに細菌と戦っており、その戦いの影響で戦場である歯茎は血流が激しくなって腫れを引き起こします。また、その白血球の残骸や死んだ細菌が汚れた膿となります。
歯石だけでなく、この歯茎にたまる膿も悪臭を放つひとつの原因になります。

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