2019年9月23日月曜日

人工の歯のほうは着脱式のため掃除がしやすいのですが、歯根側の磁石は外せないため掃除しづらくなります

歯周病や虫歯などで歯を失った場合、見た目を良くし、食べ物をかむ力を維持し、残った歯を良好な状態に保つためにも、ブリッジや入れ歯などの義歯を使うことが欠かせません。「虫歯」についてはこちら「歯周病」についてはこちら歯を失った状態のままにしていると、その隣や真上の歯などが不安定になってしまうことで位置がずれ、その結果、かみ合わせが悪化します。残った歯を安定させるのも、義歯を使う目的といえます。
義歯には、ブリッジや入れ歯、インプラントなどがありますが、義歯を使う際は、歯科医師から、使用できる義歯の種類や特徴、長所、短所、治療法などについて説明を受け、よく理解したうえで選ぶことが大事です。義歯を選ぶ際のポイントは、失った歯の数が何本までなら使用できるか、治療や装着に伴う身体的な負担、装着による違和感の程度、かむ能力、見た目、費用、掃除のしやすさ、適用が難しいのはどんな場合か、などがあげられます。
義歯による治療法1 人工の歯を固定するブリッジ
ブリッジは、失った歯の両隣の歯を削った上で、それらの歯を土台に橋をかけるようにして、人工の歯を固定する方法です。右側の写真がブリッジが固定された状態です。
ブリッジにするには両隣の歯が健康であることが条件で、失った歯が13本までが使用の目安となります。固定式のため、装着による違和感が少なく、見た目も自然で、健康なときの歯と同程度にかむ力が保たれます。短所は、両隣の歯を大きく削る必要があること、固定式のため、掃除がしにくいことです。健康保険が適用できるタイプが多く、費用の目安は3割負担で25万円ほどです。
義歯による治療法2 入れ歯、人工の歯を埋め込むインプラント
部分入れ歯
部分入れ歯は、失った歯が何本でも、とびとびであっても、条件に合わせてつくることができます。金具をひっかけるために歯をわずかに削るだけなので、身体的な負担は少なくて済みます。着脱式のため、掃除がしやすいのも長所です。短所は、装着により違和感を感じやすいことと、かむ力が健康なときの40%程度に低下することです。
外から金具が見えるため、人によっては見た目が気になる場合もあります。健康保険が適用できるタイプが多く、費用の目安は3割負担で12万円ほどです。
マグネット式入れ歯
マグネット式入れ歯は、失った歯の根っこにあたる歯根の上に小型の磁石をつけ、その上に小型の磁石を埋めた入れ歯を装着する方法です。失った歯が何本でも、歯根が残っていれば使用できます。強い磁石でくっつけるため装着による違和感が少なく、見た目も自然で、かむ力は健康なときの6080%程度と比較的保たれます。
人工の歯のほうは着脱式のため掃除がしやすいのですが、歯根側の磁石は外せないため掃除しづらくなります。短所は、健康保険が適用できないため高額なことです。費用の目安は3040万円ほどです。

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