2019年9月18日水曜日

気が付いた時にはひどく進行してしまっていることが多く、また失われてしまった骨は、元に戻ることはありません

歯周病は、むし歯と同じく、かなり進行するまで自覚症状がないです。
気が付いた時にはひどく進行してしまっていることが多く、また失われてしまった骨は、元に戻ることはありません。歯周病が進行する原因としては、むし歯や悪い噛み合わせ、また歯ぎしりや食いしばりといったことが挙げられます。そのため、治療にあたっては総合的な対応が必要となります。

歯周病の治療方法
歯周病を引き起こしている細菌の状態を調べることは歯周病治療においてとても重要です。当クリニックでは細菌検査キット(BML)を使ってお口の中の細菌の状態を確認し、患者さんのお口の症状に合わせた治療を行っています。
歯周病の基本治療として、細菌の温床となっている歯垢や歯石を除去するスケーリングやブラッシングで、お口の中のクリーニングを行います。同時に、細菌を減らすための内服薬を処方することもあります。また、重度の場合は歯周外科処置を行います。

歯周病治療の手順
ステップ0:生活習慣(食事・喫煙・ブラッシングなど)のご相談や、現状の歯ぐきの検査、記録をおこないます。その後、治療法をご説明します。
ステップ1:目に見える歯石を除去します。

ステップ2:歯と歯ぐきの間の歯石を慎重に除去します。1回におこなう処置は、26本ずつです(処置には麻酔を用いることもあります)。それから歯面を磨き上げ、汚れを付きにくくします。

ステップ3(進行している人):麻酔をした上で歯ぐきを切開し、歯にこびり付いた歯石や汚れを徹底的に除去し、その後縫合します。また、必要に応じてほかの部分から健康な歯ぐきを移植し、骨の再生をおこないます。
ステップ4:処置後にはメインテナンスをおこないます。歯と歯ぐきは毎日使うもの。専門家による定期的なメインテナンスが必要です。

歯周病は口臭の原因にもなります
電車などで会話をする際に、自分の口臭が気になるという方は多くいらっしゃると思います。不快な口臭はその人のイメージを崩す原因にもなりかねません。しかし、その口臭とは、歯周病ととても密接な関係にあるとはあまり知られていません。歯周病の自覚症状がなくても口臭が気になるという方は、一度歯周病の検査を受けてみませんか。

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