2019年9月18日水曜日

床の部分が、金属でできた入れ歯です。薄く作れるため、発音がしやすく、違和感も少なくて済みます

入れ歯を作ったものの、「痛くて噛めない」「合わなくて困っている」といった悩みを抱えている方が少なくありません。
入れ歯の種類
レジン床義歯
床(しょう:歯茎に密着する部分)がレジン(樹脂)でできた入れ歯です。保険適用なので、比較的安くつくれます。しかし、顎の部分が厚いため、飲み込みにくかったり、話しづらくなったりすることがあります。また、熱が伝わりにくいため、食べ物の温度を感じにくくなりがちです。ただし、修理や調整は比較的容易です。
金属床義歯
床の部分が、金属でできた入れ歯です。薄く作れるため、発音がしやすく、違和感も少なくて済みます。また、冷たいものや温かいものの熱感が伝わりやすいので、食事をより楽しむことができます。体との親和性に優れていて適合性が良く、耐久性もあり、汚れが付きにくく、清潔です。保険適用ではありません。
金属床には、ゴールド床、チタン床、およびコバルトクロム床などがあります。

保険適用の入れ歯
健康保険を使った入れ歯には、材質やデザインに制限が生じてきますが、「噛む」という入れ歯の基本的な機能に問題はありません。総入れ歯の場合、基本的には全てレジン(樹脂)のため分厚くなり、快適さが損なわれたり、口の中で熱が伝わりにくくなったりしますが、修理がしやすいというメリットもあります。

ノンクラスプデンチャー(金具が見えない入れ歯)
部分入れ歯の場合、金属のクラスプ(バネ)を歯に引っ掛けて口の中に装着するタイプとなります。しかし近年、クラスプの無い入れ歯が登場しました。それがノンクラスプデンチャーです。ノンクラスプデンチャーは材質が歯肉(歯茎)の色と似ているので、装着していても目立たず自然なのが特徴です。
コーヌス義歯
コーヌス義歯とは、失った歯の部分の近くにある、まだ残っている歯に金属冠を被せ、その上から筒状に装着するタイプの義歯です。ちょうど「茶筒」のような嵌め込み式の機構を用いているため、バネを使わず、見た目もきれいです。そもそもはドイツで発明された技術で、およそ半世紀の実績を持つ入れ歯治療です。ちなみに、コーヌスとは「円錐形」という意味をもちます。コーヌス義歯なら、まるで自分の歯のように違和感がありません。

マグネットデンチャー(磁石入れ歯)
歯根と義歯に、それぞれ小さいながらも強力な磁石(マグネット)を埋め込んで固定します。そのため、ぴったりと吸着し合い、いきなり落ちたり、ガタガタ動いたりすることが無く、安定性に優れています。また、バネを使用しないので、見た目が自然です。構造もシンプルなため、装着・取り外しが容易です。

0 件のコメント:

コメントを投稿