2019年9月17日火曜日

歯周病治療には様々な高度治療がありますが、そもそも歯周病にならなければ治療は必要ありません

歯周病は、細菌によって引きおこされる感染症で、歯のまわりの組織(歯肉や歯槽骨など)の病気です。現在、歯を失う一番の原因として、虫歯よりも多くの割合を占め、日本人の30歳〜40歳代の内、80%以上が歯周病にかかっていると言われています。 お口の中に細菌が定着することで炎症が生じ、歯茎が赤く腫れます。この炎症が続くと、歯の周りの組織(歯周組織)が破壊され、最終的には歯が抜け落ちてしまうのです。歯周病は1本の歯だけが悪くなるのではなく、ほっておくとお口の中全体にどんどん広がっていきます。 痛みがないまま静かに進行してくため、痛みを感じたときにはすでに重症になっている、という非常に恐ろしい病気なのです。

歯周病と全身疾患
痛くなったら歯医者に行けばいいそんな風に、かるく考えてはいませんか?
歯周病菌は口の中だけにとどまらず、血流にのって全身を回り、糖尿病・動脈硬化・心筋梗塞・脳梗塞・早産などにも関与することがわかってきています。しかし、歯周病を深刻な病気ではないと考える方が多いのが現状であり、この認識が最も危険なのです。
糖尿病
歯周病と糖尿病の関係は特に密接です。糖尿病の人は健康な人に比べて歯肉炎や歯周炎にかかっている人が多かったり、歯周病になると糖尿病の症状が悪化するという調査結果が報告されています。 つまり、糖尿病を治療することで歯周病が、歯周病を治療することで糖尿病が改善される可能性があるのです。

動脈硬化・心筋梗塞
動脈硬化の要因の一つとして、歯周病菌などの細菌感染が挙げられます。歯周病菌が血流に乗って血管へ入り、その刺激によって動脈硬化を引き起こす物質が排出されます。それによってできた血管内の沈着物が血液の通り道を細くすることで、日本人の死因の主な原因である心臓疾患(狭心症、心筋梗塞など)も引き起こすといわれています。
歯周病に最も有効な治療法は「予防」
歯周病治療には様々な高度治療がありますが、そもそも歯周病にならなければ治療は必要ありません。 ご自宅での毎日のケアや定期検診に通うなど、日々の予防を積み重ねていくことが重要です。 百合が原いとう歯科クリニックでは、担当歯科衛生士によるブラッシング指導や正しい食事の仕方などセルフケアのご案内しているほか、予防に効果的なPMTCもおすすめしています。

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