2019年9月16日月曜日

定期検診の期間はどのぐらいですか?

定期検診は1日で終わりますか?
定期的に通ってきて頂ける方で歯みがきも努力されている方は、できるだけ1回で終わるようにしようというのが当院の方針です。ただし歯石がたくさんついていて、歯石の除去だけでも30分で取りきれないという場合は、2回に分けさせて頂く場合もあります。
初診の方は保険のルール上1回で治療を終わるというのは難しい場合が多いです。歯周病が軽度の場合で23回、中程度以上だと510回かかるのが一般的です。一通り治療が終わった後の定期検診は、上に書いたようにできるだけ回数が少なくなるように努力をしたいと思っています。

検診の結果虫歯治療が必要になった場合も、基本的には別の日の治療になります。定期検診の方はほとんど虫歯治療が必要有りませんから、歯科医の治療の時間を取っていないのが理由です。時間がとれるようでしたら、もちろん治療は行います。本音を言いますと、1回で治療が終わるのは結構厳しいんです。保険のルールでは、1日での全部の除石は認められていません。ということは、半分以上は保険請求できないので、サービスということになってしまいます。
定期検診の期間はどのぐらいですか?
これもよく言われる質問です。歯科医院によっては定期検診の期間を3ヶ月と決めている所もあります。一律にした方が管理が楽ですし、期間が短い方が安心に決まっています。でも患者さんにとってはどうでしょう。なかなか時間がとれないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私の方針としては、その患者さんに見合った期間を見つけたいと思っています。これも診断の一つとして大事だと思っているのです。半年、あるいは1年に1回で大丈夫な方もたくさんいらっしゃいますし、毎月来て頂いた方が良い患者さんもいらっしゃいます。
期間については、定期検診を続けながら、良い期間を見つけていきましょう。時間の取りにくい方は、とりあえず歯を守れる最低限の時間で構わないと思います。気持ちが良いから毎月来たいと言われる方はそれで良いと思います。
こちらから押しつけの治療でなく、良く話をしてその人に最適の定期検診をしていきたいと思っています。
定期検診は保険治療でできますか?
よく言われる質問です。皆さんご存じだと思いますが、日本の医療保険は疾病に対する保険なので、健康診断には保険が効きません。これは歯科に関しても同じです。
何も病名がつかない完璧な方は、保険治療での検診は難しいかも知れません。しかし、病名のつかない方はそうそういらっしゃいません。症状が強いか弱いかは別として、8割以上の方に歯周病はありますし、どこかに歯石や虫歯になりかけはあるものです。当院では病名がつく場合は保険治療を行うことにしています。
もしもそれがダメだと言われれば、保険外で定期検診をしないといけなくなりますが、私の方針としては、できるだけ保険を活用しようと思っています。なぜなら、私が患者だったらそうして欲しいからです。

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