2019年9月5日木曜日

一般的に歯周病治療は以下のようなステップで行われます。

歯周病とは歯槽膿漏とも呼ばれており、歯の周囲に付着したプラーク(歯垢)が歯と歯ぐき(歯肉)の隙間に入り込んで炎症を起こす病気です。歯周病を放置しておくと、出血や腫れが起こり、膿が出たりして、やがては歯を支える歯槽骨(しそうこつ)を破壊し、最後には歯が抜け落ちるという結末が待っています。歯周病は、虫歯と違い初期段階では痛みを感じる事が少ない点です。つまり自覚症状がないこの病気は、軽度の人から重度の人までを含めると推計で5,000万人、30歳以上の人の約8割がかかっていると言われています。

歯並びやホワイトニングには関心があっても、歯周病のケアは見落としがちなのではないでしょうか。「歯周病は、口の中だけの問題ではありません。歯周病は歯を失うだけでなく、心臓病や糖尿病などの全身疾患にも悪影響を与える事が分かっています。「歯を失う」「健康を害する」そうならない為には、自分の歯周病の原因を正しく知り、適切な対症療法を受ける事が重要です。勿論その発見と対応が、早ければ早い程(早期発見・早期治療)に越した事はありません。
大切な歯を歯周病で失わない為に
歯周病の治療には、患者様それぞれにあった計画的な治療が必要となります。一般的に歯周病治療は以下のようなステップで行われます。
. プラークコントロール
プラークコントロールは、歯周病治療として最も重要かつ基本的な治療です。検査の結果を元に、まず歯の表面のプラーク(歯垢)の除石を徹底的に行います。患者様には、正しい歯磨き(ブラッシング)の仕方をご指導、身に付けて頂きます。
. バイオフィルムの除去
バイオフィルムとは、口腔内に存在する微生物が凝集し歯面に付着した状態のものです。このバイオフィルムは、ホームケアによる歯磨きでは簡単に除去する事はできません。PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・ティース・クリーニング)により、バイオフィルムを完全に除去します。
. プラークコントロールの確認
歯垢などを除去した後に充分な歯磨き指導を行い、2週間実践して頂きます。その後、歯垢や歯肉について2度目の検査を行い、変化を確認致します。もし何も変化がなければ、治療計画の見直し等を行います。
. リスクファクターの改善
その患者様にとって、何が原因で歯周病が進行してしまうのか、その要因・原因を徹底的に調べ、対策を施します。
. 再検査
4で行った対策や指導が有効に働いているかを確認するために、再度検査を行います。

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