2019年9月20日金曜日

歯垢とは、食べかすやお口の中のいろいろな細菌が集まってできたもので、細菌の中には歯周病の原因になる菌もいます

歯周病治療とは、歯をできるだけ残すための治療です!
歯周病にかかっている方は、50代以上の日本人の8割以上ともいわれています。
一般の方にとっては、歯周病とは、歯茎が腫れて血が出たり、歯がぐらついたりする、あるいは口臭になる、というイメージではないでしょうか。 おおよそそのような理解で良いと思いますが、では歯周病の原因は何でしょうか?実は年齢による老化ではありません!通常、歯は歯槽骨という歯を支えるための骨の中に埋まっていますが、その支える骨の部分が溶けてしまうと徐々にグラグラしていき、最終的にはポロっと抜けてしまいます。歯を支える骨を溶かしてしまうのが、歯垢であり歯石なのです。むし歯のように痛みをあまり伴わないため、重症化しやすい側面もあります。
歯垢とは、食べかすやお口の中のいろいろな細菌が集まってできたもので、細菌の中には歯周病の原因になる菌もいます。 ただ、歯垢は柔らかいので、歯ブラシで取り除くことはできます。衛生士さんから歯磨きの仕方を詳しく指導されるのはこのためです!
この歯垢が溜まって、石のようにカチカチになってこびりついたものが歯石です。当然ですが歯石は硬くて歯ブラシでは取り除けません。歯周病の治療とは、この歯垢と歯石を取り除き、できるだけ歯を残すための治療なのです。そうしないと、歯石に細菌が住みついてしまうのです。この歯石を除去するときに特殊な器具を用いるのですが、この器具の扱いに慣れ、熟練した歯科医師もしくは高い技術力のある歯科衛生士でないと、取り残しがあり、再治療になるケースがあります。
歯周病治療には、確固たる治療の流れがあります
<歯周病治療の流れ>全体を通じて、きちんとブラッシングできることが治療がうまくいく条件です。
①歯茎の1回目の検査(歯と歯茎の境目に歯周ポケットという隙間が出来るので、その深さを測ることでどのくらい歯周病が進んでいるかを調べます)
②歯石取り(初めは浅い部分の歯石を取って、歯茎の回復具合を見るために待ちます)
③歯茎の2回目の検査(1回目に比べて、どのくらい良くなったのか、まだ治りの悪いところはないか検査します)
④第2段階の歯石取り(最初の歯石取りでは取り切れない深い部分の歯石を取り除きます。場合によっては麻酔します)
⑤より精密な詳しい歯茎の検査(第2段階の歯石取りでどのくらい歯茎が回復したのかをみます)
⑥定期的なメインテナンス(せっかく良くなったのですから、その状態をキープすることが大事です)
*上記の流れのなかで、どうしても治りが悪く、再発の危険性が高い場合は、歯茎を外科的に切開し、中をきれいにする手術(歯周外科)が必要な場合もあります。
歯科用品
歯周病の治療は、その性質上、ある程度の期間はかかってしまいます。
また、保険内診療ですので、歯石取りと検査の間隔は一定期間空けなくてはなりません。
なかなか効果が見えにくい治療ですので、お口の中の写真やレントゲン写真等でしっかりご説明させて頂きます。
歯を長持ち出来るかどうかは、歯周病へのアプローチ次第です。

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