2019年9月12日木曜日

環境を整えさえすれば歯周病により失われてしまった骨を再生させることも出来ます

歯周病は歯石・歯垢(プラーク)の中に棲み着いている細菌によって引き起こされます。
歯の歯ぐきに近いところに付着した歯垢・歯石から歯周病菌が入り込んでいき、じわじわと歯を支えている組織を壊してしまうため、最悪の場合には歯が抜け落ちてしまうこともある怖い病気です。歯周病は実は、日本人の成人の80%がかかっているとも言われています。進行すれば口臭の原因になるだけでなく、歯がグラグラしたり、出血したりという症状も引き起こします。そして、最後には歯を失うことになってしまうのです。歯周病の原因となる歯石の表面には菌がべっとりと付着しているため、まずは歯石の除去を行っていきます。環境を整えさえすれば歯周病により失われてしまった骨を再生させることも出来ます。
歯周病の症状とは?
歯を磨くと出血する
歯ぐきが赤く腫れている
歯がグラグラする
歯肉がゆるんでいるような気がする
口臭が強くなったのが気になる
歯の位置が動いている気がする
歯が伸びてきたように感じる
痛い、かゆいなど何となく不快感を感じる
以上のような症状を感じている方は歯周病になっている可能性があります。

初期の歯周病には痛みはありません
多くの患者さんは歯ぐきが腫れたり、出血したりなど歯周病の自覚症状を感じてから初めて歯科医院にいらっしゃられますが、このようにはっきりとした症状が出ている時は既に歯周病がかなり進行した状態です。
毎日しっかりと歯磨きを行っていれば歯垢はある程度除去することが出来るものの、歯石は歯ブラシでは除去することは出来ないため、歯周病を歯磨きで防ぐことが出来ないのです。
また、歯石は一度出来ると歯の周りに頑固に貼り付いてしまいます。
スケーリング(歯石の除去)・プラークコントロール(軽度歯周病の治療)
歯ぐきの炎症である歯肉炎、または軽度な歯周病の場合、まずは歯ぐきの上に見える歯石の除去と歯の表面のクリーニングを行っていきます。また、ご自身でもプラークを落とせるようにするため歯磨き方法やフロス・歯間ブラシなどの使用についても説明します。この治療により歯ぐきも引き締まり、症状が改善したところで精密な検査を行います。
2ルートプレーニング(中度歯周病の治療)
中度歯周病の患者さんの場合は、歯周ポケットの奥にこびりついてしまった歯石を特殊な器具を使って除去する治療が必要となります。中度歯周病にまで進行している場合、ある程度歯石が深い位置に付着してしまっているため、それを除去する必要があるのです。痛みを伴うため、麻酔をしてから治療を行います。
この治療は治療が必要な歯11本に対して行うため、全体的に治療が必要となる場合は数回に分けて行う必要があります。この治療が終わったら回復を待って、再評価のための精密な検査を行います。

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