2019年9月4日水曜日

歯の表面を覆うエナメル質が溶かされた状態で、小さな穴ができている状態です

虫歯はごく初期の段階では痛みや違和感がなく、実は気づかないうちに進行していることがとても多いのです。今回は、虫歯の進行の様子と症状、そして虫歯を放置してしまうことで起こる様々な病気、そして、虫歯にならないためにしていただきたいポイントをご紹介します。

虫歯の進行と治療について
歯科検診や治療の初診の際に歯医者さんが歯をチェックしながら「1から5/(斜線)、6C1…」などと数字やアルファベットを言いながら歯科衛生士さんがカルテに控えている様子を見たことはありませんか?

実は「C」は、「カリエス」といって、虫歯を意味する用語で、歯医者さんの言っている「C1」「C2」などは、虫歯の進行度を表しています。そして上記の用語が表す虫歯の進行度と主な治療法は以下のようになります。

CO (シーオー:要観察歯)
歯が少し溶けている虫歯が疑われる段階です。
まだ黒くなっていたり穴が開いていたりはしません。
この段階であれば、フッ素入りの歯磨き粉で歯磨きをきちんと行うことで再石灰化が促され、歯の修復が見込めます。
電気歯髄診断器
C1 (エナメル質う触)
歯の表面を覆うエナメル質が溶かされた状態で、小さな穴ができている状態です。
こちらの段階ではエナメル質の中にある象牙質へは進行していないためまだ痛みはありません。虫歯に感染した箇所を最低限で済むよう削り、主に白色の詰め物を入れて治療が完了しす。

C2 (象牙質う触)
エナメル質の中にある象牙質へ虫歯が達し、冷たい物や甘い物などの刺激がしみる状態です。治療時に痛みを感じることもあり、治療には麻酔が必要なケースがあります。虫歯の範囲が小さければ上記と同様に白い詰め物を入れて終了しますが、虫歯が深部まで広がっている場合や範囲が広い場合には、削った患部の型を採って製作した詰め物を装着して治療が完了します。
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C3 (神経まで達したう触)
エナメル質と象牙質が溶かされ、虫歯の菌が神経にまで浸食している状態で激痛を伴います。神経が壊死して炎症を起こし、膿が出たり歯ぐきや顔が大きく腫れるなどの症状も。
この段階では、麻酔をした上で根幹治療を行います。今管内の細菌や膿、壊死した神経を除去し、根幹内の掃除をしてから薬剤を詰めて被せ物をします。

C4 (残根状態)
歯がほとんど溶けてなくなり、根の部分だけが残っている状態です。治療可能な歯質部分が残っていれば根管治療を行い被せ物をしますが、麻酔をして歯を抜くことになるケースが多いです。

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