2019年9月2日月曜日

自費の入れ歯と保険の入れ歯の大きな違いは、「費用」です

「噛めればよい」ではなく、「噛んで健康になる」ことを目指す
食べることは、私たちが生きていくうえで必要不可欠であり、日常生活のなかの楽しみのひとつでもあります。それを思うようにできなくなってしまったら、食事の楽しみが半減してしまいます。いままで当たり前のように噛んで味わっていたのに、「噛みにくい」「味や温度を感じにくい」という状態になることは、大きなストレスになります。それよりもさらに大きな問題となるのが、しっかり噛めないことにより「全身の健康を損なう」ことです。

口の健康は全身の健康に直結しているため、しっかり噛めなくなることで脳に刺激が伝わらなくなり、脳の活性化、ストレス解消、生活習慣病の予防などの大切な働きが妨げられるようになってしまいます。つまり、しっかりと噛むことが全身の健康を支えるといっても過言ではないのです。「たかが口の問題」「噛めればいい」と、噛むことを疎かにしていると、将来的に健康を損なってしまうことになります。以上のことから、入れ歯をつくるときには「噛む」という視点から慎重に考える必要があるのです。
自費の入れ歯は「時間」と「素材」が最も違う
自費の入れ歯と保険の入れ歯の大きな違いは、「費用」です。そして、費用の違いは「時間」と「素材」の違いから発生します。

入れ歯は歯肉に支えられていますが、軟らかい歯肉を1回で精密に型取りすることは決して簡単ではありません。また、噛み合わせも時間をかけて細部まで丁寧に確認する必要があります。保険の入れ歯の場合、必要最低限の原状回復を目的としてつくるので、型取りや噛み合わせの確認に時間を割けません。入れ歯が完成するまでの期間は2週間から1ヵ月となりますが、装着後に微調整を繰り返さなければならないこともあります。自費の入れ歯の場合、精密な型取りや噛み合わせの確認を行ないます。入れ歯が完成するまで3ヵ月ほどかかってしまいますが、装着後に微調整する回数は少なくなります。
生体情報モニター
また、ひと言で「入れ歯」といっても多くの種類があり、使用される素材も多数あります。保険の入れ歯の場合、床(しょう…入れ歯の土台となる部分)や人工歯にはプラスチックしか使えません。毎日使うことですり減ってしまうので、12年でつくり替えたほうがよいとされています。部分入れ歯であれば、クラスプ(歯にかけるばね)には金属しか使えないので、審美面で劣る入れ歯となります。全体的に厚みがあるので、違和感や不快感、痛みを覚えやすく、快適な使い心地にするのは困難です。自費の入れ歯の作製には、床にシリコンや金属、人工歯にセラミック(陶材)などを使えます。種類により耐久性に違いがありますが、2030年ほど同じものを使えることもあります。部分入れ歯であれば、クラスプに白く目立たない素材やクラスプのない入れ歯もつくることもできます。厚みが少なく違和感や不快感、痛みが起きにくく、快適にご使用いただけます。

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