2019年9月4日水曜日

一通り歯肉縁上歯石を取り終えたところで,歯肉がどの程度健康を取り戻しているか検査します

歯を支えている骨が徐々に無くなっていく病気です
悪化すると口臭、腫れ、痛み、歯のぐらつきが起こり、症状が進むと健康な歯が次々に抜けてしまうことになります。やっかいなのは、歯周病は初期の自覚症状がほとんどないこと。歳を重ねてからの病気だとお考えの方が多いのですが、早い方は20歳そこそこで歯周病になってしまっています。どんな方のお口の中にも、歯周病菌はあります。
細菌は一定量まで増えると活発に活動を始めますが、疲れたり病気になったりすると抵抗力が落ちて爆発的に菌が増え、症状が悪化することが多いのです。そのため、身体の調子が悪い時や、勉強に根を詰めたり、お仕事が忙しかったりという時期に歯や歯肉のトラブルも出やすくなります。また、妊娠や子育て、親御さんの介護など、忙しくてブラッシングがなかなかできにくい環境になって症状が進んでしまう方も多くいらっしゃいます。
歯周病はお口の中にいるポルフィロモナス・ジンジバリス菌などの歯周病菌が引き起こします。この菌が歯と歯茎の隙間から進入し炎症が起きて、骨が無くなっていくのです。かなり進行してからでないと大きな症状が表れないため、気付いた頃にはすでに手遅れ、というケースも珍しくありません。ですから、早めの健診や予防がとても重要なのです。

応急処置
必要な場合に行います。歯肉ガ腫れている場合の切開,排膿,かみ合わせの調整,投薬などです。
プラーク・コントロール
プラーク除去の大切さをお話し,患者さんのプラーク・コントロールの現状や,口腔内の状況を把握し,患者さんに合ったプラーク・コントロール法を指導します。
スケーリング
歯肉縁上の歯石を除去します。
再評価検査
一通り歯肉縁上歯石を取り終えたところで,歯肉がどの程度健康を取り戻しているか検査します。結果が良好であれば,歯周治療はメインテナンスに移行します。しかし,予測した効果が得られなかったときは治療法について再検討します。プラーク・コントロールが出来ていない場合,歯石の取り残しがある場合は元に戻って23を行います。歯肉縁下に歯石が存在するため炎症が改善しない場合,SRP(次項参照)を行います。

スケーリング・ルートプレーニング(SRP
局所麻酔を行い,歯肉縁下の歯石を除去します。プラークや歯石によって汚染された病的なセメント質を除去して,歯根の表面を滑沢に仕上げます。

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