2019年9月3日火曜日

歯は、歯肉・セメント質・歯根膜・歯槽などの「歯周組織」によって支えられており、 容易には抜けないようになっています

歯周病の特徴として、その多くははっきりとした症状が出ないまま進行し、数年かけて重症化して行くことです。
歯周病は、加齢とともにリスクが高まり、歯を失う大きな原因となりますが、このほかにも、全身の様々な病気に悪影響を及ぼすことが明らかになっています。歯周病菌が口腔内で増えると、それが血管を介して全身に広がります。そして、全身の様々な場所で微少な炎症を誘導し、多くの疾患の引き金になったり、重症化させたりします。なかでも注意が必要なのは糖尿病で歯周病を併発している患者さんは、糖尿病の治療をしても、なかなか血糖値が下がらない傾向で、糖尿病を悪化させる事あると言われています。

例えば、糖尿病の場合、血流が悪くなるため、歯周組織に酸素や栄養が十分に行き届かなくなり、歯周病の原因となる菌が増加します。また、全身の免疫力も低下して、菌を排除する働きが弱くなり、歯周病が重症化します。他に歯周病と関係の深い疾患としては、心血管系疾患、細菌性心内膜炎、誤嚥性肺炎、低体重児出産、糸球体腎炎、関節リウマチなどがあります。
歯周病になるプロセス
歯は、歯肉・セメント質・歯根膜・歯槽などの「歯周組織」によって支えられており、 容易には抜けないようになっています。歯周病は、その歯周組織が侵される病気です。
健康な状態でも、歯と歯肉の境目には、小さな溝(歯肉溝)があり、汚れがたまりやすくなっています。歯みがきなどで汚れを取り除いていれば問題ありませんが、ケアを放置しておくと、 この溝にネバネバとした物質がたまり細菌がすみつきやすく、やがて細菌の塊であるプラークが形成されます。プラークを放置しておくと、歯肉に炎症が起こって赤く腫れ、歯と歯肉の間の溝が広がって「歯周ポケット」が形成されます。
プラークは、当初は軟らかいので、歯みがきなどで取り除くことが可能ですが、ケアを怠りますと徐々に硬くて除去しにくい歯石へと変化します。歯周ポケットの中にプラークや歯石が付着すると、ポケットはますます深くなりますが、この段階で、プラークや歯石を取り除く治療を受け、自分でも歯みがきなどの適切な口腔のケアに努めれば、歯周ポケットは概ね元に戻ります。しかし、ケアを怠り放置を続けていると、歯周ポケットの中で菌が繁殖し、ますます深くなり、歯周組織の炎症も広がって、 歯槽骨が溶かされ、歯を支える土台が全てなくなって、ついには歯が抜け落ちてしまいます。

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